クトゥルフ神話TRPGの概要を初心者にも分かりやすく説明します!


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クトゥルフ神話TRPGの概要を初心者にも分かりやすく説明します!

これまでいろんなシステムのTRPGが考案され、流行り、
今の今まで受け継がれてきました。

TRPGという単語そのものを聞いたことがない人も居るかとは思われますが、
もうドップリ沼に浸かってしまって上がれない……という人も居るでしょう。

そして昨今、とある時期を境にして急速に流行り始めたのが、
クトゥルフ神話TRPGというものです。

それってなに?
クトゥルフ神話ってどこの話なの?

といろいろ疑問に思われるでしょう。ちょっと難しい話に聞こえるかもしれません。

友達がやってるから、自分もやってみたい……

と興味はあるけど、なんだか難しそうで二の足を踏んでいる方。
クトゥルフ神話TRPGという深淵のフチを、ちょっと覗き込んでみませんか?

そもそもTRPGってなに?

TRPGとは、
Table Talk Roll Playng Game(テーブル トーク ロール プレイング ゲーム)」
という、ゲーム機などを使わず、自分達の会話だけで進めていくRPGになります。

ロール、とは「なにかになりきって」という意味です。

ですから、「とあるキャラクターになりきって、そのキャラクターが冒険していく
ゲームであるということになります。

 


人狼」というゲームを聞いたことはありませんか?
村人サイドと狼サイドに分かれ、どちらが先に勝利条件を満たすのかという、
疑心暗鬼と信頼関係を問われるとってもスリリングなゲームです。

あれも、自分達の”話し合い”だけでゲームが進められていきますよね?

そう、人狼もまさに「TRPG」のうちのひとつなんです。

でも、自分でないキャラクターに「なりきる」なんて、難しそう……というあなた。

まぁ、確かに初心者の方にとっては、とても恥ずかしかったり、
敷居が高いものであるように思えてしまいますよね。

いざキャラクターを作ったとしても、そのキャラクターがどうやって喋るのか、
そのキャラクターならこんな時どう考えてどんな行動をするのか、など、
いろいろ考えることが多いゲームであることに間違いはありません。

だけど、今現在『玄人』としていろんなTRPGに参加している人達だって、
最初はまるっきり素人だったんですよ。

なにも最初っからカンペキにロールする必要なんてないんです。
っていうかできないです。私はできませんでした。

まずは自分の中にある恥じらいをぶん投げて、一歩前へ踏み出してみましょう。

恥ずかしがってもいいんです。口がまわらなくたっていいんです。

慣れるまで、みんなそうだったんですから。

記事の最後に動画をつけておきました。

文章では分かりにくいことも動画なら一発で分かるかも。

 

クトゥルフ神話ってなに?

ところで、TRPGというものがどんなものか、というのは知っていても
クトゥルフ神話」というものの存在についてはよく知らない方が多いんじゃないでしょうか?

神話、って付いてるから、どこかの国の神話なのかな?どこの国かな?

いいえ、クトゥルフ神話は全て『創作』のお話です。

っていうかそれで言ったら全部の神話が創作であることに違いはないんですけど、
ともかく、クトゥルフ神話は一般的な神話と同じように、
どこかの国の伝承とかがフワッと形になったものではありません。

もとは、ただのホラー小説だったんですよ。

最初に、「H・P・ラブクラフト」というひとが、とあるSFホラー小説を書き上げました。

その中ではコズミック・ホラー、いわゆる宇宙的な、
つまり地球の外側にある恐怖というものが、主な題材として扱われていました。

彼の小説世界は実に独特で、めちゃくちゃ独創的です。

今まで世界中の誰も思いつかなかったような『宇宙の外側』にある恐怖について、
彼はすさまじくリアルに、ほんとうにこの世界にあるものとして、
びっっっちり書き上げてみせたんです。

そんな彼が他界してしまったあと、
彼の友人であり、同時に作家でもあった「オーガスト・ダーレス」は、
ラブクラフトが作り上げた世界を善悪分かれたわかりやすい世界に体系化して、
クトゥルフ神話』として発表しました。

そのため、ラブクラフトは元々の原作者として、クトゥルフ神話の創始者であるとされます。

 

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クトゥルフ神話ってどんな感じのもの?

宇宙的恐怖を主として作られたクトゥルフ神話には、
架空の神様・地名、書物など、いろんなものが出てきます。

大昔に地球を支配していたけれど、現在は姿を消している、
とっても強くて危険な『旧支配者』と呼ばれるものたちが、現代に蘇ってきた!
というのが、クトゥルフ神話における共通のテーマとなります。

クトゥルフ神話の中にはほんとうにいろんな神様が出てきますが、
そのなかでも『クトゥルフ』神話と名前の頭につけられるぐらいに有名なのが、
そのとおり、「クトゥルフ」という旧支配者。

なんか、タコだかイカだかわかんない、海の底でずっとぐーすか眠っている神様……
そしてもし起きてしまったらこの世が滅びてしまう、とんでもない神様です。

いや、クトゥルフ神話に出てくる神様は、
たいていみんなこの地球をいともたやすく消し飛ばせてしまうんですけど。

どうしようもない恐怖』というのも
クトゥルフ神話におけるひとつのテーマのようなものですから。

クトゥルフ神話は決して英雄譚、つまり、
かっこいいヒーローがわるい神様達をやっつけていくようなお話ではありません。

どうしようもない神様が好き勝手にするのを、どうしようもなく見ているだけのお話です。

なんだか、絶望的な世界観ですね?
クトゥルフ神話は、そんな絶望的なホラーが好きなひとにオススメなジャンルです。

 

クトゥルフ神話TRPGってどんなシステム?

では、そんな絶望的な世界観を持つクトゥルフ神話とTRPGを混ぜたら
どんなかんじのものになるんでしょう?

TRPGの中では、
実際にゲームを遊ぶひとを「プレイヤー(PL)
ゲームの中でプレイヤーがロールするキャラクターを「プレイキャラクター(PC)
と言い分けます。

じゃないとどっちがどっちかごちゃまぜになっちゃいますからね。

クトゥルフ神話TRPGでは、主に
なんらかの事件に巻き込まれたPC達がいろいろと頑張る
お話が展開されることが多いです。

もちろん、シナリオによっては全然クトゥルフの神様すら出てこないこともありますし、
逆にストーリーもなんにもなくいきなり神様とご対面することもあります。

そんなシナリオの差異は、ちょっとわきに置いておいて。

クトゥルフ神話TRPGを難しそうだと感じる初心者の方の悩みといえば、
クトゥルフ神話がなにかわからない
もしくは
判定とかいろいろ難しそう
の二つが主なものであると思います。

クトゥルフ神話がなにかわからない
というお悩みについては、ほんのちょっとだけですが、説明しました。

 

クトゥルフ神話TRPG内にて使われる「判定」について

では、クトゥルフ神話TRPG内にて使われる「判定」についてご説明しましょう。

クトゥルフ神話TRPG内において、PC達はいろんなところでいろんな判定を迫られます。

例えば、
「うわっ! なんだか上からいきなり植木鉢が降ってきそうだ!」
という場面があったとします。すごく唐突ですが、とりあえずの例です。

この時、どこをどんな判定にするかの細かさについては
ゲームを取り仕切るキーパー(KP)によって個人差が出たりするんですが、
ひとまずこの時の判定がどんなものになるのか考えてみます。

「上から植木鉢が降ってくるかもしれない」
まず、あなたのPCは「上に植木鉢がある」ことに気づけるでしょうか?

そして、あなたのPCはそれを避けることができるでしょうか?

それに使われるのが「判定」です。

 


クトゥルフ神話TRPGのシステム内においては、
「10面ダイス2個」が主に判定用として用いられます。

10×10で、100までの数値が存在しますね?
その2つのダイスを、判定を求められた時に、コロコロっと振ります。

そして、クトゥルフ神話TRPGにおいて使うPCは、
あらかじめいろんな能力を数値として設定することになっています。

基本的に、この数値は高ければ高いほど有利です。

上限値は基本的に99、最低値はとある技能を除いて1です。

めっちゃ目が良い! ってキャラクターなら
目星(何かを見つける技能)』が90ぐらいあったり。

アホみたいに目が悪い! ってキャラクターなら、
逆に『目星』が25ぐらいしかなかったり。

それで、もし植木鉢を避けるための判定に『目星』を使うとします。

既プレイの方は「そこは幸運なんじゃないの……?」と思うかもしれませんが
とりあえずわかりやすい能力値で説明させてもらいます。

あなたのPCはけっこう目が良くて、『目星』が60あるとします。

10面ダイスを2個振り、片方を10の位、片方を1の位として見ます。

この時、どちらを10の位として見るかなどはあらかじめ決まっています。ひっくり返せません。

そして、あなたが振ったダイスの結果は「47」でした。

あなたのPCの『目星』は60なので、47は60よりも小さい数、ということになります。

これが、『成功』として扱われます。

逆に、あなたの振ったダイスの目が「89」とかだったりします。

もちろん、あなたのPCの目星は60しかありません。ダイス目のほうが大きいです。

そうすると、これは『失敗』として扱われます。

目星に成功したなら、あなたのPCは上に植木鉢があることに気付き、避けることができます。

しかし目星に失敗したなら、あなたのPCは植木鉢の存在に気付けません。

そうして、降ってきた植木鉢を避けられるかどうか……

これもまた判定によって成功するか失敗するか決まります。

実は、クトゥルフ神話TRPGのシステムって、
他のTRPGシステムに比べるとめちゃくちゃ単純化されてるんですよ。

ダイスを振って、それが基準の数値以上であるか以下であるか、
たったそれだけで成功か失敗か判定できるんです。

もちろん、慣れてくるとそこになんとかいろいろ言い募って
足りないダイスの目を補おうとするプレイもできるようになりますが、
初心者のうちは無理せず、ダイスの目には従うようにしましょう。

また、『クリティカル』だの『ファンブル』だの、
聞き覚えが無い言葉を耳にしたことがあるかもしれません。

これはハウスルールによって異なってきますが、
基本的に広まっているルールとしては、
“1”が出たら絶対的成功(クリティカル)
“96”から”100”の数値が出たら絶対的失敗(ファンブル)
という扱いがなされます。

100っていうのは10面ダイスのどっちも10が出た状態のことを表します。

他にもスペシャルだとか初期値成功だとかいろんなルールがありますが、
とりあえず、クリティカルが出たらめちゃくちゃラッキー!

ファンブルしたらとんでもなくヤバイ!

という感覚だけでも覚えていればいいでしょう。

 

 

クトゥルフ神話TRPGのまとめ

TRPGそのものがそうですが、クトゥルフ神話TRPGは特に奥深く、
いろんな楽しみ方ができるTRPGです。

身内でやっているひとが居るなら、その人にいろいろ教えてもらって、
卓を囲む仲間に入れてもらうもよし。

あるいは、ネット上で初心者歓迎の卓を開いてくれているKPさんも居ますので、
そういった方のもとへ突撃してみるもよし。

クトゥルフ神話TRPGには鈍器レベルで分厚い基本ルールブックというものがあり、
今は通販サイトなんかで普通に手に入れることができます。

まずは一緒に遊んでくれるひとを確保して、それからルールブックを買いましょう。

クトゥルフ神話TRPGのルールブック、一冊だけでも結構お高いので……

まぁ何事も経験です。

TRPGは、最初の敷居こそ高く見えますが、
慣れてくるとほんとうに、週7回ペースでやってもまだ足りなくなるぐらい
ふかーいふかーい沼ジャンルです。

ふとしたきっかけでクトゥルフ神話TRPGに興味を持たれたあなた、
ぜひとも、この恐怖の世界に引きずり込まれてみませんか? フフフ…

 

クトゥルフのことがよく分かる動画

この動画を見ると、文章で読むよりもわかりやすいかも。

 

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